MAINTENANCE

メンテナンス

メンテナンス

スタインウェイファミリーのピアノ
(スタインウェイ・ボストン・エセックス)の
アフターメンテナンス

Steinway & Sons KOBEでは、ショールームに展示している時だけではなく、お客様のご自宅へピアノを納品させて頂いた後も末永く演奏をお楽しみ頂けるよう、アフターメンテナンスについてメーカー直結のバックアップ体制を整えています。

ギターやヴァイオリンといった楽器に対し、ピアノは一万数千のパーツで組み立てられます。木材、金属、そして紙といった、温度・湿度による変化の度合いも異なる素材が組み込まれていますので、専門知識を持ちトレーニングも受けてきた技術者以外の方がメンテナンスを行う事はお勧めできません。

Steinway & Sons KOBEでご購入頂いたピアノにつきましては、スタインウェイ社の技術研修として最高位のアカデミーを修了した技術スタッフがアフターメンテナンスを行わせて頂きます。ハイレゾリューション自動演奏ピアノSPIRIOについては、更にSPIRIO専用の研修を受けた技術者が対応致します。当然、修理などで交換されるパーツはメーカー純正となります。

コンサートホールのスタインウェイで培ってきた彼らの経験が、より広く皆様のお役に立つ事を願っております。

※Steinway & Sons KOBEに所属している技術者のうち、以下のスタッフ紹介を動画で公開しています。

ピアノの技術者が行う作業

大きく分けて「調律-tuning」「整音-voicing」「整調(調整)-regulation」と呼ばれる作業がございます。

調律-tuning

調律-tuning

調律は、ピアノすべてのキーがそれぞれ適切な音の高さ(ピッチ)になるように揃える作業が基本です。一方、音の響き具合は調律によってかなり影響されます。このため、スタインウェイ、ボストン、エセックスといった楽器が本来持っている能力を損なわせる事なく調律を行うには、スタインウェイ社が世界中で求めているレヴェルの技術を習得している技術者が、ピアノの設置場所の環境を鑑みて作業を行う事が求められます

整音-voicing

整音-voicing

個々の音色の不揃いを整えたり、全体の音色そのものをお客様のニーズに合わせようとする際に調律作業だけでは対応が難しい場合など、必要に応じてこの整音作業を行います。ピアノの弦を直接打って音を発生させるハンマー(フェルトでできています)そのものの硬さを、メーカーが許容する処置で適切な状態に変化させる繊細な作業です。

整調-regulation

整調-regulation

演奏時にピアニストが求める「タッチ感」を実現する際、必要に応じてこの作業を実施します。鍵盤からハンマーまでの間はアクションと呼ばれ、多くのパーツが組み込まれた複雑な構造ですが、それら各パーツの動きをメーカーの基準を踏まえた上で、ピアニストの要望に応えるように調整していく作業です。

保守点検作業について

主にコンサートホールなど公共施設でお使いになられているスタインウェイは、不特定多数の方々がそれぞれの演奏会においてお好みの響きやタッチに調整するよう技術者へご要望されるため、個人のお客様が使われる楽器よりも各パーツの動きの乱れや消耗が早くなりがちです。そこで、多くの公共施設では、少なくとも年に1度「保守点検作業」をオーダーされています。

この作業の目的は、スタインウェイの工場出荷時の状態にできるだけ戻す事です。1台のピアノにつき2日間かけて行われ、作業終了後は各パーツのコンディションや交換が必要なパーツなどをレポートとして提出させて頂きます。

現在、弊社でご購入頂いたお客様のピアノ以外のメンテナンスは、原則として見合わせて頂いております。