COLUMN

スタインウェイコラム

Steinway&Sonsの概要と歴史

お役立ち情報

Steinway & Sons の概要

19世紀から現在に至るまで、 数多くの アーティストから最高峰のピアノとして 選ば れるスタインウェイ。

ニューヨークとハンブルグの工場から送り出されるその楽器は、「最高のピアノを作 ろう。」という創業者の理念が脈々と受け継がれています。アーティストが求める様々な厳しい要求に応えるため、 Steinway & Sonsは創業されました。

 

当時からたゆまぬ努力を続け、19世紀末には現在広く世界中のステージで活躍しているコンサートグランドモデル D-274や、個人のお客様で特に人気が高いモデル B-211が誕生しています 。

 

モデルチェンジせず、21世紀の今日までこれらのモデルがコンサート会場や録音スタジオで使われ続け、多くの音源として採用されている事実からも、いかに完成された楽器としてピアニストから信頼を得ているか伺い知る事ができるでしょう。

 

一方、これから広く活躍される若い世代のピアニストにとっても、多くの方がコンクール会場 で、あるいは音大の試験などで「Steinway & Sons」のロゴを前にして練習の成果を披露されています。

また、スタインウェイはクラシックだけではなく、ジャズやポップスなど様々なシーンでも

古くから活躍していて、コンサートだけではなく映画のワンシーンなどで目にする機会もある存在です。

時代、国、年代、そして音楽のジャンル を問わず、アーティストに寄り添うピアノを妥協せず 製作するメーカー、それが Steinway & Sonsなのです。

 

Steinway & Sonsの歴史

創業者ハインリッヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク は、作曲家シューベルトと同じ 1797年にドイツで誕生しましたが、戦乱などが続く当時のヨーロッパで戦災孤児となるなど、少年期は苦難の時代を過ごしました。

 

やがてオルガンの製作などに携わるようになり、結婚後自宅の台所で製造したグランドピアノがスタインウェイの製造番号1番となります(“キッチンピアノ”と呼ばれ アメリカ国内に現存します)。

その後もピアノ製作を続けていましたが、経済情勢が不安定だったドイツから当時新興国として新しい産業が次々に誕生していたアメリカへの移住を考えるようになり、 1850年にニューヨークへ渡りました 。

 

そして1853年 、英語圏で馴染みやすいように「Steinway & Sons(スタインウェイ・アンド・サンズ」の名称で会社を設立します。それから創業者の子供たちへと受け継がれたビジネスは次第に拡大していきました。

 

ドイツに残っていた長男のテオドール(英語名セオドア)は優秀な技術者でしたが 、物理学の巨匠というべき存在であったヘルムホルツ博士(音の高さを表すヘルツ ”Hz”は彼の名前から採用された単位です)と親交をもち、音響学の見地からピアノの設計におけるイノベーションを次々と実現し、特許を取得する事になります 。

これらの優れた設計が他のピアノメーカーへ与えた影響は計り知れません。

 

一方、Steinway & Sonsの初代プレジデントとなった四男のウィリアムは、単にピアノを販売するだけではなく、音楽という文化をアメリカに広める事業にも大きく寄与した存在でした 。

 

現在でもニューヨークではシンボリックな存在であるカーネギーホールができるより前に 、同じマンハッタンでスタインウェイホールを建設し、ヨーロッパから著名なアーティストを招聘して演奏会を催したのでした。 

 

その後スタインウェイは 、当時各地で開催された 数々の博覧会で優秀なピアノとして受賞を繰り返し 、その存在は古巣であるヨーロッパでも広く知れ渡るように なりました。

それに比例して増え続ける同地での需要に応える必要が生じた 事から 1880年にハンブルグ工場を設立 。 現在に至るまで ニューヨークとハンブルグの工場で製造を続けています。

スタインウェイ&サンズ神戸は世界の銘器「スタインウェイ」と「ボストン」のスタインウェイファミリーブランドのみを展示・販売する正規ディーラーです。自動演奏ピアノ「SPIRIO(スピリオ)」の展示・販売も行っております。

ご来店、ご試弾は完全予約制となっておりますので、ご興味のある方はぜひフォームよりお問い合わせください。

 

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